大学は京都なのに同窓会は箱根ですって
ポッと時間ができました。まともに記事を書くのも久しぶりです。
さてこの一週間なのですがまず、事の発端は先月末。
母から電話がかかってきまして、
「父の大学の同窓会が泊まりで箱根であるから、一緒についてこれないか」
と聞かれました。
父は要介護2の判定をもらってますが、最近「3になったんじゃ…」と思うほど弱ってきてます。荷物プラス父の移送、確かに母1人では無理です。
しかしもうシフトは決定していて、同窓会の日程は夜勤。融通きくか聞いてみるけど期待しないでほしい、と返事をしました。
ですが翌日、父の友達が静岡空港まで迎えに来てくれることになり、じゃあ私が福岡空港まで送って、父と母は飛行機に乗って静岡空港まで行き、静岡空港から父の友達のお世話になればいい、という話になりました。
同窓会の日までは私が休みの日に母に車椅子の移送方法を教えたり、母は今月〜来月フラメンコの発表会があるのでその練習やリハーサルに行く間私が父の面倒を見たりと、6月は割に実家に行く機会が増えました。
自分がマラソンをやりたい以上、母にもやりたいこと(フラメンコ)をやってもらわないとこちらも気が引けます。持ちつ持たれつですね。時間がとれないのは仕方ない。
(悶々とするあまり、真夏の5kmエントリーという愚行を犯したのはこの頃)
とりあえずはこのブログは「ランニングブログ」なので、ランニング中心で書きたい、と思ってはいます。
しかしランニング一辺倒で話を進めるのではなく、その人の日常生活が垣間見えるブログであれば「個人」が出てくるので、それはまたそれで面白い、とも思うのです。
思うのですが。
皆さんが配偶者のことや子供さんのことを書く中、自分だけが「介護」というヘビーな話をぶっこむのもなんだかなあ…という気はしてました。まあぶっこむんですけど。
介護だらけの記事になるようならもう、ブログはやめようと思います。そうなってしまう状態=ロクに走れる環境じゃなくなるってことだと思うので。
ぶっこむ時はなるべく面白いおかしいことが起こった時にします。
安心してください、今回多分面白いですよ(多分)
で、6/17、件の同窓会前日。翌日の飛行機は朝9時代、前日から実家に来てほしいと言われていたので、
トレミ 10分ジョグ+快調走40分+10分ジョグ
主観強度14くらいで、とのことだったのですが、5'40。くっそー相変わらず走れねェェと悔しがりながら実家に「今から帰る」と電話すると、母から、
「ほら、キャリーの上に載せられるバック持ってたでしょ?あれかしてくれない?」
と頼まれます。
「いいけどさ、ただでさえ車椅子とキャリーがあるんだから、バックはキャリーに詰めていって、荷物が増えた時用に使う、くらいじゃないと後々大変だよ。帰ってから一緒に荷物チェックするから、バックありきで荷造しないように」
と釘をさすと、
突 如 電 話 口 で 泣 き 出 す 母 。
ヘイスタップマイマザー!今の会話のどこに泣き所が!!!
「そんなに怒らなくても…(メソメソ)」
怒ってない!断じて怒ってはない!ちょっと待ってェ!
「わ、分かった、とりあえず今から行くから待ってて」
電話を切って思う事。
これはアカン。なんかアカンことが起こってる(それで母が弱ってる)
自転車25分で実家へ。
22時。私の顔を見て泣き出す母(えー)
何があったかを聞いてみると、
もう今回の同窓会を逃すと、父はもう二度と同窓会に行けないかもしれない(父に内緒で、今回の旅行のことを母とは「冥途の土産同窓会」と呼んでいた)、だから何とかして旅行に連れて行ってあげたい。その為に自分は頑張っているのに、父はちょっとしたことで癇癪を起こし、自分に当たり散らす。そして連日のフラメンコの練習もあってか、ぎっくり腰を起こした。ツライ。ツライのに父は我儘ばかり。ツライ。(要約)
人には役割というものがあってですね、
皆さんも父親役割、母親役割、社会人としての役割がありますし、実家に帰れば成人して時間が結構経ってるのに子供役割になったりしますよね?
今回の私の役割は、
・話を傾聴して共感する:傾聴ボランティア役割
(「大変だったね…そうだね、お父さん我儘ばかりだもんね、長男だしね、おばあちゃんって、お父さん甘やかし過ぎたよね、ダメだよねやっぱり仕事バリッバリの人ほど弱いよねこういうの、ねー、もうホント嫌になるよねー」などと言ってあげる)
・ぎっくり腰で家の中がしっちゃかめっちゃか:家事ヘルパー役割
(「あ、いいよーお皿ね、洗っとくよ。明日の荷物だけチェックしてたらいいよ、姿勢がきついときは呼んでね。お茶でも淹れるからそれ飲みながらゆっくりやったらいいよ、洗濯物とりこんどくねー、お風呂沸かすからゆっくり入っておいで、明日が本番だし。お風呂あがった?じゃあちょっと肩と腰揉んであげようかー」などと出来うる限りの細やかな配慮を見せる)
・誰からもかまってもらえず不満の猫が「撫でろ」と腹を見せてくる:下僕役割
(わしわしわしわしわしわし)
そうこうしてると1時。
母は寝つき、さあ自分も寝ましょうか、という段階で本領を発揮してくる人がいた。
遠足の前日のように興奮で寝付けない小学生のような父、頻回にトイレに行く。
ここで転ばれたら大変だし、洗い物が増えるのもアレなので都度チェックを入れる。母が起きてこようとしたが、腰が痛いんだから寝てなさい、と寝せておく。
(母は明日明後日が本番…)
細切れ睡眠3時間。朝が来ました。
当日だからか父は上機嫌。それがまた面白くない母。
母が遠巻きに嫌味ジョブを繰り出してくるので、旅行前に二人の仲を険悪にはさせない!と
「おおおおお母さんはも、もう少し横になっててもいいよ、朝ごはん作るし猫の世話も大丈夫だしお父さんの着替えも私がするし!お茶とか淹れる淹れる淹れる淹れるから!!!!」
奮闘。出来るだけ頑張る。冥途の土産同窓会だから!
内心で「夜勤…今日夜勤…」と思いながらも出来るだけせっせか動きます。
タクシーの予約が8:15。8時近くなると痛み止めを飲んだからか、それとも気持ちの整理が出来たのか、さすがに母も落ち着いてくる。
いざ、空港へ。
冥途の土産同窓会…やっと空港まで来た。これで私は二人を送って、夜勤を終えて、また翌日の18時に迎えにくれば終わる…頑張れ母!父も頑張れよ!
さあお母さま搭乗手続きしますわよ!と母を見たら、
ぎっくり腰の母、空港のロビーですっ転ぶ。
ぎゃああああああ終わったあああああああ
冥途の土産同窓会旅行終わったああああああああ、手ぶらであの世行きィィィィィ!!!
と終了を覚悟したのですが、母は「なんともない」と。
何度も確認しましたが、「大丈夫」と。モウシンジルシカナイ。
父の最後のトイレ介助を終え、保安検査?ですかね、そのゲートまで送って、実家に帰る。
ドアを開けると「ニャーン」と可愛い声を出して走り寄ってきた猫でしたが、私の顔を見るなり出した「お前じゃない」オーラが凄かった。
お分かりいただけるだろうか(あまりのオーラに思わずシャッター)
自分の家に帰り、あー夜勤まで4時間弱は寝れるな…と布団に入ります。
12時前。電話が鳴る。
母「無事に静岡空港着いたよ~いってきま~す」
私「…は~い、気を付けてね~」
そして目が冴えて寝付けず、迎える夜勤(睡眠時間4時間強)
【続く】